院長の部屋 11号 今年も鹿児島へ
暖かくなったり、寒くなったり、不安定な気候が続き体調を崩しやすい季節でした が、ようやく春が訪れてきました。スギ花粉症は一息ついたようですが、ヒノキ花粉症がある方にはもう少しつらい時期が続きそうです。
3月、4月は卒園・卒業、そして入園・入学・入社と、人の出会いと別れが交錯し、また生活も4月から何かと変化のある方も多いのではないでしょうか。私の周りにも二 家族がアメリカ、カナダへ海外赴任で家族とともに数年の予定で日本を離れてゆかれ ます。自分も遠く振り返ると、新学期から担任の先生が誰になるか期待と不安でドキ ドキしていたものです。そして出会った担任教師によってその1年がイキイキ過ごせ たり、つまらなかったりしたものでした。よき友人との出会い、よき師との出会い、人生って人との出会いでかなり方向が変わってくるものだと感じています。さて皆さ んはこの春、どんな出会いと別れがありましたか。人生を変えるような良い出会いが あるといいですね。
3月中旬、かつて6年間在籍していた鹿児島大学医学部皮膚科学教室の教授に昨年より 着任したK先生の教授就任記念式典に参加してきました。K先生は当時の上司で、学会や研究会に同行させていただいたり、いろいろとご指導いただきました。K先生の ハツラツとしたお姿を見て、そして名誉教授になられた我が師TK先生と奥様に近況 を報告し、当時の先輩や同僚と旧交を温めてホッとするひと時を過ごしてきました。かつて名古屋に12年住んでおり自分にとって蒲郡についで長く住んでいたところなの に、名古屋へ行ってもホッとした気持ちになれないのですが、50万人都市“鹿児島” は行くたびに、なにかが私をホッさせてくれます。それは桜島の風景によるものとい うより、鹿児島で出会い知り合った人々との繋がり方が、私をホッさせてくれるよう な気がします。今回の鹿児島での滞在時間は短かったけど、鹿児島ラーメンと白熊 (鹿児島名物のフルーツののったカキ氷、寒いのによく食べてきたものです)、地鶏 の丸焼きで有名な店“丸万”で地鶏の炭火焼に芋焼酎のお湯割をいただき、鹿児島のB級グルメ・フルコースを堪能してきました。鹿児島に今度行けるのはいつの日か?ということで、帰りは折角なので肥薩線というルートでローカル列車を乗り継いで、錦江湾沿いに桜島を眺め、そして霧島連山を望む日本三大車窓の一つである風景 を眺めつつ、ループ線やスイッチバックといった、鉄道マニアにはとても有名な路線 を通り、最後は球磨川沿いに新八代までの束の間の鉄道の旅を楽しみ、陸路で帰路に つきました。かつて出会った私の大切な人たちとの束の間の再会でしたが、元気な姿を確認し合うだけで心が温かくなって蒲郡に帰ってきました。
さて、4月から5月にかけては乾燥がまだまだ続き、女性の顔のカサカサ皮膚炎の方が多く受診されたり、アトピー性皮膚炎の方の症状が不安定になる時期です。5月に入ると紫外線が急に強くなり、お肌のお手入れには引き続き気が抜けない季節です。ど うぞ、お早目の対策を!
平成19年3月26日 院 長