院長の部屋
COLUMN

院長の部屋 25号 100人の村だったら

ようやく、夏の暑さもひと段落し、夜になると虫の音が秋の訪れを感じさせてくれます。そんな中、8月下旬の当地方での集中豪雨で被害に遭われた方々には、心からお 見舞い申し上げます。1日も早く、いつもの日常生活に戻れますことをお祈り申し上げます。

さて今年の夏も皮膚科医として忙しく過ごさせていただきました。皆さんはどんな夏を過ごされましたか。

私は何よりも自分の健康を第一に日々心がけて過ごしてきました。そして夏を乗り きってよく頑張ってくれた自分の体に、「この夏も病気せずに、がんばってくれてありがとう」と感謝の声をかけ、ご褒美にこの秋、自分の心と体が喜んでくれることをしてあげようかなと思っています。

さて手元にあった「世界がもし100人の村だったら (4)こども編」という著書を再読し、皆さんにも知っていただきたい事実を以下に抜粋したいと思います。

いま、子供が消えています。 村も団地も公園も、群れ遊ぶ子どもたちの声が消えて、ひっそりしています。学校には、からっぽの教室がならんでいます。

50年前、日本が100人の村だったら、子どもは35人でした。それがいまは14人です。

このまま減ると、2050年には7人になります。

世界の赤ちゃんがもし100人だったら5人は1歳になる前に亡くなります。世界の子どもがもし100人だったら31人は栄養がじゅうぶんではなく、22人は予防接種を受けられません。障害をもっている子は7人です。

世界の子ども100人のうち小学校へ行くのは87人です。中学校へ行くのは40人です。そのうち20人は途中でやめました。60人は、はじめから行っていません。子どもたちが中学校へ行かないのは、貧しさや、戦争や、飢饉のためです。

世界のお母さん100人のうち40人は避妊の方法を知らず、1人が妊娠やお産のために亡 くなります。貧しい国だけだと、100人のお母さんのうち6人が亡くなります。

(筆者注:福島県立大野病院事件を思い起こします。外国では妊娠・出産は命がけの大仕事なのです)

ドネラ・メドウズは言いました。貧しい人々が幸せになるためには金持ちになる必要はない、5つのことが満たされればいいと。

1つめは、きれいな空気と土と水。

2つめは、災害や戦争のためにふるさとを離れなくてすむこと。

3つめは、予防をふくむ基礎的な医療を受けられること。

4つめは、基礎的な教育をうけられること。

5つめは、伝統文化に誇りをもち、それらを楽しむことができること。

この5つがあるところでは、そのまん中に子どもたちの笑い声があふれているはずです。

もちろん、大人たちの笑顔も。

「世界がもし100人の村だったら (4)こども編」より抜粋

 

これらを読んで私は日本に生まれ、日本で生活できることへの感謝と、未来を背負ってゆく子どもたちのために大人たちが今何をすべきかを考えましたが、皆さんは、何を感じ何を考えますか?

一国の大将(総理大臣)がこんなにも簡単に職を投げ出してしまう「ちょっと待って!」と言いたくなってしまう何か変な国、日本になってしまいましたが、だからこ そ我々は斎藤茂太さんのいう

  1. くよくよしない。
  2. 未来を思い煩わない。
  3. 今を楽しむこと。

つまり過去は忘れ、未来は思い煩わず、そう、愉快に楽しく1日1日を過ごしましょ うか!

平成20年9月7日 院 長

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