院長の部屋 29号 謹賀新年
明けましておめでとうございます。皆様は新年いかがお過ごしでしょうか。
現在、不況の中で不本意な日々をお過ごしの方もいらっしゃるかもしれませんが、やがて安定した情勢になることを信じ、良い年になることを祈りたいと思います。
さて今、私達周囲の医療事情を考えた時、蒲郡市民病院の医師不足によって市民病院のはたすべき役割がかなり落ちて地域医療に不安を感じつつ過ごされていらっしゃる方も多いと思います。
皮膚科に関しても昨年5月から市民病院皮膚科の常勤医がいなくなり、週4回のアルバイト医師が交代で名古屋から派遣されていました。私達開業医は後方支援をしていた だける市民病院があるからこそ、開業医として自分たちの医療を安心して皆さんに提供できています。
それが市民病院に皮膚科常勤医がいないことで、この8ヶ月の間、自分自身少々不安を感じつつ、そして患者さんにも不便をかけながら診療してまいりました。そのような状態は他のどの科も同じで、特に蒲郡市民病院では内科医が半減してしまったために市内の内科開業医の先生方はかなりご苦労されているようです。
私としては蒲郡・御津地区を中心とした地域の皮膚科医療を守り、この地域でできるだけ皮膚科医療を完結することを使命と考えているので、なんとか市民病院に常勤医 を送ってもらえるようにと、市内の皮膚科開業医が協力して、市民病院と派遣先の名古屋市立大学皮膚科に夏頃からお願いにあがっていました。そしてその成果が実って今年の2月から常勤医を再び派遣していただけることになり、再び安心して皮膚科医療に従事することができそうです。
医療崩壊が叫ばれる昨今、我々医師は引き続き医療に真摯に取り組んでまいりたいと思います。また限られた医療資源を有効に活用し医療崩壊を乗り切るためにも、医療を受けられる皆様にも是非ともご協力をお願いしたいと思います。
平成21年1月5日 院 長