院長の部屋
COLUMN

院長の部屋 37号 トワイライトdeアロマ

ひんやりとした秋風が身にしみる季節になってきました。皆さんはどんな秋を迎えていらっしゃいますか。

さて毎年この季節に開催されるアロマセラピー学会総会参加のために札幌へ行ってきました。当院恒例、秋の連休(臨時休診)と学会が重なり時間的に少し余裕があったので、列車に乗って札幌までゆくことにしました。そしてあこがれだった大阪発札幌着の「トワイライトエクスプレス」のチケットが幸運にも手に入り、琵琶湖を眺め、日本海を望み、青函トンネルを通り、片道大阪―札幌間を22時間かけて往復してきました。寝台特急といっても走るスピードは遅く、車窓の風景に思いを馳せ、久しぶりにのんびりとした時間を過ごしました。

さて今回の札幌訪問の中から、いくつかお話をしましょう。

その(1):今回の学会の目玉でもある日本を代表するカリスマシェフ「オテル・ドゥ・ミクニ」のオーナーシェフ三國清三さんの「食育と香り、そしてアンチエイジング」という講演。生まれて1年後、乳歯が生え「噛む」という行動を覚え、人間としてアイデンティティ、頑張る、努力するという事を本能的に学習する。硬いものを噛んで食べることが人間性を作り上げてゆく中でとても大切だということ。それも12歳までに正しい味覚(甘味、酸味、塩味、苦味)そして5番目の“うま味”をキャッチさせて、味蕾から五味を吸収するということで脳を刺激し、そこで初めて“見る、聞く、触る、味わう、嗅ぐ”という五感が敏感になってゆく。そして年をとってからも正しい食事という行動が最も大切なアンチエイジングの基本になるということ。お米を主食として食べること、地産地消に心がけることが究極的な食育につながる。野菜は曲がったもの、少しくらいは虫食いがあるものほどおいしいということ。七色以上の色を使った料理はおいしく感じるということ。フランス料理のカリスマから“お米を食べろ”“こんぶのダシをとれ”と本当の意味での健康食(日本食)について勧められたのはとても印象的でした。

その(2):学会の合間にフラッと近くの公園に散歩している時にたまたま見つけた「渡辺淳一文学記念館」。今では「失楽園」や「愛の流刑地」などのイメージが強いですが、もともとは札幌医大整形外科講師までなった医師であり、作家としてデビューした頃は医学関連の小説を多く書いていました。私も高校時代に渡辺淳一の医学小説をかなり沢山読みあさり、医学への志を強くしていったので、私が今、医師となっているのも渡辺淳一の影響も大きかったことはまぎれもない事実です。そんなわけで、自然と足は「渡辺淳一文学記念館」の中へと向いてゆきました。渡辺淳一のすべての作品が一同に展示されている記念館で、彼のたどった軌跡を追い、かつて夢中で読んだ彼の作品を思い出しつつ、懐かしい気持ちで見学してきました。

その(3):札幌から小一時間のところにある小樽へ立ち寄った時の話。小樽の町並みを散策しながら入った小さなガラス細工のおみやげ屋で、「おっ、タケちゃんなんでここにいるの?」と声をかけられたのです。その人はなんと鹿児島大学皮膚科勤務時代の先輩で名医局長といわれたN先生ではありませんか。北海道の小樽のおみやげ屋で、現在鹿児島で開業されている先輩にばったり会うなんてビックリ!!N先生は2泊3日で北海道へ旅行で来たとのこと。皆さんも思わぬところで思わぬ人と久しぶりの再会ってありますか?

ということで、トワイライトdeアロマに行ってきました。

平成21年10月19日 院 長

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