院長の部屋
COLUMN

院長の部屋 56号 ありがとう10周年

木々の緑が目に眩しくなってまいりました。季節は巡り初夏を迎えています。ゴールデンウィークが明け、今年も皮膚科繁忙期に入ったようで連日多くの患者さんに受診していただき日々忙しくなってきましたが、今なお不自由な生活の中、途方に暮れながらも未来に向かって立ち上がろうとされていらっしゃる東日本大震災被災者の方々のことを想うと、今日もこうして仕事ができるだけも幸せなんだ、そしてこんな平凡な日々を送れること自体が幸せなんだと思えるようになってきました。

私の身近にも直接被災地へ様々な職種で支援救済活動に行かれている方々が何人もいます。毎日のように報道される被災地からのレポートを見るたびに、自分に何かできないかと自問していますが、義援金をコツコツと送り続けること、被災者の方々を思う気持ちをずっと持ち続けることくらいしかできない自分が歯がゆく感じます。被災直後にまとまった義援金を送りましたが、その後も毎月、毎月自分の身の丈にあった額の義援金を送り続けたいと思っています。

平成13年5月24日、当院は開院いたしました。あれから10年、夢の中を歩いてきたようです。多くの方々に支えられて、23年5月24日 開院10周年を迎えることができました。皆さん、本当にありがとう。

開院して1年目はいつも待合室はガラガラ。患者さんが1時間ほど途切れて、じっと診察室で医学雑誌を読みながら、これからこの医院はどうなってゆくのだろうかと不安を抱えながらのスタートでした。開院して3年過ぎた頃からやっと待合室に活気(?)がでてきて、診療が終わると「今日も1日、よく働いた!!」と開業医としての充実感を感じ始めました。

そしてその後はあっという間の10年。勤務医だった頃の11年間は波乱万丈の日々だったせいか、開業してからの10年間は夢の中をフワフワ漂いながら過ぎてきたような気がします。でもよく思い出してみると実際のところは様々な出来事があって、泣いたり笑ったり怒ったりしてたんですけどね。

ずっと風来坊だった私が蒲郡に落ち着いてしまい、ここ12年間、公私問わず全く海外に出ていないこともあって、劇的な変化や体験がなかったせいかもしれません。とにもかくにも、開院10周年をこうして無事迎えることができたのは、患者さんや関連スタッフ、市内の先輩開業医の先生方、業者さん、そして家族の支えあってこその賜物です。地域の皆さんに信頼され、愛される医院になれるよう、一歩一歩、前に進んで行きたいと思っています。皆さん、これからもどうぞよろしくお願いします。

最近読んだ村上龍の著書に「真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。つまり、それらは私たちの『仕事』の中にしかない。」という文章がありました。仕事人間になるのもどうかと思いますが、特に男性にとっては仕事の中から「真の達成感と充実感」を得ることができるという意見に私も同感です。「真の達成感と充実感」を得るべく私もこの道一筋“皮膚科道”をこれからも愚直に進んでゆきたいと思っています。

最後に自分へのエールであり、被災者の方々へのエールにもなるでしょうか?
チャールズ ダーウィンの言葉で締めくくりたいと思います。

最も強いものが生き残るのではない。最も賢いものが生き残るものでもない。唯一生き残るのは変化するものである。

平成23年5月26日

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