院長の部屋
COLUMN

院長の部屋 67号 ぎんさんの教え

ゴールデンウィークもあれこれしているうちに過ぎ去ってしましました。皆さんは今年のゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか? 私は「青が、荒ぶる」というJR西日本のキャッチコピーと迫力ある蔵王権現のポスターに誘われて急に思い立ち、フラフラと桜の散った奈良吉野の金峯山寺(きんぷせんじ)へ、ご開帳されている青い顔をした三体の蔵王権現像に会いに行ってきました。そして迫力のある青い顔の蔵王権現さんから明日への活力をいただき、古人(いにしえびと)を想いつつ鋭気を養ってきました。

さて100歳の双子姉妹「きんさん、ぎんさん」(きんさんは平成12年に107歳、ぎんさんは平成13年に108歳で死去)を覚えていらっしゃるでしょうか。若者の中には知らない人もいるかもしれませんね。平成4年に当地、愛知県名古屋市南区に住まわれていた100歳の双子姉妹が「きんは100シャア!」「ぎんも100シャア!」というテレビCMで大ブームになり、「きんさん、ぎんさん」という言葉がその年の流行語大賞にまでになりました。お元気な100歳の双子姉妹はマスコミに引っ張りダコになり、私もこの御両人から沢山の元気をいただいたことを思い出します。

丁度「きんさん、ぎんさん」ブームの頃、きんさんの喉に魚の骨が刺さって、当時私の勤務していた名古屋市南区にある社会保険中京病院を受診されてきました。全身麻酔下で摘出されたのですが、麻酔担当のドクターから「きんさんの心肺機能は100歳にしては本当に大したものだった」と生の声を聞いたことを懐かしく思い出します。

本題に戻りますと、双子姉妹の妹のぎんさんの4人の娘、98歳の年子さん、94歳の千多代さん、91歳の百合子さん、89歳の美根代さん、現在も皆さんお元気で4姉妹の平均年齢93歳ということで、そのことが最近話題となり様々なメディアで取り上げられています。そして4姉妹の思い出とともに母「ぎんさん」の教えが「37の名言」としてまとめられ「ぎん言」(ぎんげん)という1冊の本になりました。その中から長寿者、ぎんさんの教えをほんの少しだけご紹介しましょう。

☆ どんなにつろうても、お天道さまはまた出てござる。

☆ 夫婦ちゅうんは、食っていくための戦友だがね。

☆ 夫婦はにゃあ、カカア天下がいちばんだよ。亭主関白の家庭に福は宿らん。

☆ やると決めたからにゃ、死んだと思うてやれ。

☆ 人間、大事なのは気力だがね。自分から何かする意欲をもつことだがにゃあ。

☆ ときにはな、人のいうことを聞かんほうが、ボケせんでいいと違うか。

☆ 自分のことは、自分でせにゃいかん。甘えちゃいけましぇん。

☆ 親の意見となすびの花にはにゃあ、千にひとつも仇はないがね。

☆ 感謝の気持ちを持って暮らすこと。鬼になって暮らしても、おんなじ一日だが。

☆ ぐちゃぐちゃ不満を腹にためんこと。パーパーいうて、発散せにゃいかん。

☆ 悲しいことは、考えんほうがええ。楽しいことを夢みることだよ。

(ぎん言より抜粋)

 

日本にとって激動の時代を108歳まで生き抜いたぎんさんだからこそ、その言葉には経験に基づいた重みを感じます。ぎんさんの娘4姉妹は今もこぞって明るく前向きな姿勢で毎日を楽しみながら生活されているそうです。そして元気で生きるために、笑顔だけは忘れないでおこうと、互いに心に言い聞かせているとのこと。笑顔と家族の絆の大切さを「きんさん、ぎんさん」、そしてぎんさんの娘4姉妹から、強く再認識させられました。

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