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海岸通り皮ふ科

〒443-0013
蒲郡市大塚町山ノ沢7-5
電話:0533-58-0121
Fax:0533-59-6121

診療科

皮ふ科・形成外科・アレルギー科

診療時間

午前 9:00〜12:00
午後 3:30〜6:30
※土曜日は午前9:00〜午後1:00

休診日

水曜・日曜・祝日・土曜午後

 

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院長の部屋

院長の部屋(79) 「第112回 日本皮膚科学会総会から」

梅雨空のもと、蒸し蒸しとしてなんとなく体にキレがなくなり、体調を崩しやすい季節となりました。今年も例年のように5月下旬から毛虫皮膚炎が流行し始め、アセモ、虫刺されの患者さんも続々と皮膚科医院を受診される時期となってまいりました。そして、眠っていた水虫も目覚め、そろそろトビヒの患者さんも沢山いらっしゃるだろうと予想しつつ、皮膚科医ならではの夏を、皮膚病の動向とともに感じ取っています。

さて6月14日〜16日に日本皮膚科学会総会という1年に一度開催される皮膚科医にとって一番大きな学会が横浜で開かれました。皮膚科専門医ならできれば参加したい学会です。そして今年も土曜日の診療を終えて、新幹線に飛び乗って横浜へ行ってきました。愛知県という場所柄、東京・横浜も大阪・京都も新幹線に乗れば数時間で行けるので、本当にありがたいと思っています。それでも、学会場に着いたのは18時で、その日の参加受付ギリギリ間に合ったという感じでした。既にその日のプログラムはほとんど終了しており、懇親会への参加を待つのみでした。この学会の懇親会は日本中から皮膚科医が集まるので、かつての同僚と再会したり、日本皮膚科学会の重鎮の偉い先生方のお会いするチャンスもあり、多くの刺激をもらえる場でもあります。蒲郡という地方小都市で、どっぷりと地域医療につかっている開業医であっても、常に最新の医療動向をつかみ、こんな小さなクリニックでもできる限りのことを患者さんに還元したい思い、研鑽を積んでいます。

懇親会の翌日の日曜日、朝から学会終了まで様々な教育講演を聴いてきました。その中から少々ピックアップして学会参加報告します。

(1)「最新レーザー機器のスタンダード化と多様性」
最近のレーザー治療の進歩は目覚しく、20数年前に私が名古屋の中京病院形成外科で研修していた頃、アザを治すレーザーを用いての最新治療に私も携わっていましたが、現在ではレーザーの種類もとても多くなり、また治療効果もかなりよくなってきており、隔世の感を感じます。実際に治療に携わっていないと患者さんに詳しい説明は無理といってもいいくらいの状況。ということで、シミ、アザ、傷痕、脱毛など適切なレーザーで経験豊富な医師のもとで治療すれば、かなりの効果が認められる時代になってきたことを感じてきました。しかし、その多くは自由診療で保険は効きませんから10万円〜20万円という単位での治療費がかかります。最近は低価格でレーザー治療をされる施設もありますが、適切な機器を持ち腕の良い医師にかかりたい場合はそれなりの費用がいるみたいです。

(2)「手足のホクロの見方」
ダーモスコピーという拡大鏡を使って、知識をもってホクロを見るとかなり高い確率で良性か悪性かを判断できるようになってきました。私もダーモスコピーが開発されて我々の手に入るようになった当初から(約15年前)この皮膚科医の聴診器ともいえる機器を使って診断に用いてきましたが、今回はダーモスコピーの最新の知識のチェックをしてきました。この技術、診断能力は皮膚科医といえどもしっかりとトレーニングを積んでいないと難しいもので、眼科医や耳鼻科医が特殊な装置で眼底や鼻孔や外耳内を診るのと同じくらいのレベルの知識がいるものです。皮膚のプロフェッショナルとして腕に磨きをかけてきました。

(3)「光線過敏症 UPDATE」
日光を原因として悪化する皮膚病の最新の話題をたっぷりとまとめて勉強してきました。春から夏にかけて、特に紫外線で悪化する皮膚病が多くあります。遺伝的なものや薬剤性のもの、原因不明なもの、放置しておくと皮膚癌になってしまうものなど多岐にわたります。私は特に光線の専門家ではないのですが、出身医局の名古屋市立大学皮膚科が光線関係の皮膚病や治療について日本の皮膚科をリードしていることもあり、門前の小僧で光線関係の話題にはかつてから親しんでいたので、自分にとってのサブスペシャリティーとして久しぶりに知識の更新をしてきました。

今回の学会で皮膚科開業医としてご高名な先生の話を聴く機会がありました。開業医は自分のクリニックにこもっていると「ガラパゴス化」といって、ガラパゴス諸島の動物のように、進化がなくなり、遅れた古い医療に気付かずに独りよがりの医療となって、自分が時代遅れになっていることすら気付かなくなってしまう、とおっしゃっていました。この言葉を真摯に受け止めて、日々当クリニックへおいでいただける患者さんのためにも、日々進歩する医療に遅れをとらないよう精進してまいります。

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