あの日のワンショット「(3)イスラエル」
あの日のワンショット第3回は中近東・イスラエルの死海でのひとコマです。
医学部5年生の夏休み、学生時代最後の海外放浪旅でのものです。トルコから空路でイスラエル入りする予定でした。トルコの空港では、日本人学生の私が一人でしてイスラエル入りをするのを不信に思ったのか(日本赤軍の影響でしょうか?)、私は荷物のすべてを検査され、所持金や帰りのチケットなども細かくチェックされました。そしてなんとかイスラエルにたどりつき、エルサレムに宿をとって日帰りであちらこちらを巡りました。死海では気温は40度くらいあったでしょうか、とにかく灼熱のもと記念に死海で泳いできました。塩分が30%もある塩水湖で、びっくりするくらい体が浮いてしまうのです。体は塩分でヌメヌメ。とても不思議な体験をしました。イスラエルでの1週間の滞在中に、ちょっとのことではショックを受けない私もかなり多くのカルチャーショックと少々危ない目にあいました。エルサレムは人も街も習慣も、日本人の私には不思議がいっぱい詰まったところでした。
ユダヤ人とパレスチナ人、キリスト教とイスラム教とユダヤ教、ごちゃ混ぜのエルサレム。テレビで見るイスラエルでのテロのニュース。あの頃、私は若かった!よくも一人でイスラエルに行ったものです。