あの日のワンショット「(22)ギリシャ」
大学5年生の夏休み、シベリア鉄道で大陸を横断し、その後東ヨーロッパを縦断して ギリシャにたどりついた。
アテネではパルテノン神殿をはじめ歴史に残る史跡を数日かけてまわり、そしてア テネで知り合った日本人男子学生2人とエーゲ海に浮かぶサントリーニ島へ2泊3日で 出かけることになった。
サントリーニ島はエーゲ海の中でも人気があり観光写真などにしばしばでてくる島 である。真っ青の空と海を背景に真っ白な建物が織り成すコントラストは今でも忘れ ることができないほど鮮明に脳裏に刻み込まれている。そして夕暮れ、青い海が真っ 赤に染まり、太陽が沈み行くその情景はなんとも形容し難い美しさであった。
男三人でプチホテルの1室を借り2泊した。民宿のレベルの宿だったが、広いテラ ス付きのその部屋はエーゲ海を舞台にした映画にでてきそうな、真っ白な漆喰で塗り かためられたギリシャらしい部屋だった。
宿では焼魚を中心にギリシャの家庭料理を楽しみ、その後はほろ酔い気分で満天の星 を望みながらテラスで夜遅くまで友と青春を語り合った。
昼はミニバイクを借りて島内を回って海で泳いだり、お土産屋を冷やかしたり、 エーゲ海での2泊3日、本当に楽しかった。
この時の印象があまりに強かったのだろうか、エーゲ海の「青」と建物の「白」の コントラストはそのまま当院 "海岸通り皮ふ科" のイメージカラーとなっている。