あの日のワンショット「(26)平成10年5月 ベルギー ブリュッセル 」
グランプラス
小便小僧前にて
鹿児島県立大島病院に赴任してまもなく学位研究の成果を学会発表すべく、ドイツのケルンで開催された国際研究皮膚科学会に参加した。無事発表を終えた後、瀬戸山助教授と二人で4日ほどのお休みをもらってベルギーへの小旅行に出かけた。ブリュッセルは人口103万人のベルギーの首都であるが、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)の本部が置かれているため、ヨーロッパの政治の一大拠点なっており、世界市 とされている。観光客にとって有名なスポットは上の写真にある世界遺産に登録されているグランプラスというブリュッセルの中心地にある大広場と小便小僧だろうか。グランプラスはヴィクトル・ユゴーが賛嘆したことでも知られる大広場で、世界で最も美しい広場のひとつといわれている。とても歴史の重みを感じる心落ち着く広場だった。ベルギーは知る人ぞ知るグルメの国で、また様々な種類のビールがあり、助教授とグランプラスのレストランでちょっぴり贅沢をして至福の時間を過ごした。有名な小便小僧は「ジュリアン坊や」の愛称で親しまれており、侵略者が城壁を爆破しようとしかけた爆弾の導火線を小便をかけて消し、町を救った少年がいたという武勇伝説にもとづいているとか。路地にひっそりとたたずむ「ジュリアン坊や」は小さな像でちょっと拍子抜けしたが、世界的な有名な観光スポットをありがたく拝んで帰ってきた。