あの日のワンショット「(27)スペイン バルセロナ」
大学2年の夏休み、ヨーロッパ50日間一人旅の半ば、スペインはマドリッド、グラナダ、バルセロナに立ち寄った。宿泊代や物価が安く、食事もおいしく、闘牛やフラメンコなどスペインならでは文化や芸術などに魅了されスペインでは長居してしまった。マドリッドではたまたまパリからマドリッド行きの列車で知り合った立命館大学の学生3人と意気投合し何日も一緒に行動を共にし、バルセロナでは長崎から来ていた社会人女性3人組とご一緒させていただいてワイワイガヤガヤと楽しくスペインを満喫した。写真は港に展示されているコロンブスが使ったといわれる「サンタ・マリア号」。そして本場のタブラオで堪能したフラメンコ。
バルセロナはなんと言ってもアントニ・ガウディの設計したサグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)が異彩を放っていた。18本の尖塔が建てられる予定で、100年以上前から建設が進められているが、今のところ8本が完成したが教会が完成するのまでにあと100年、いや200年かかるとも言われている。(公式発表では2026年の完成予定といわれている)
サグラダ・ファミリア以外にもグエル公園やカサ・ミラ、カサ・バトリョという邸宅などガウディの設計した建築物も見学してきた。現在これらはすべて世界文化遺産として登録されているとのこと。とにもかくにもガウディの独創性に圧倒されたバルセロナ散策であった。
サングリア(ワインに果実や甘味をつけて飲みやすくしたもの)やニンニクで炒めたマッシュルーム、パエリア(魚介類とサフランの炊き込みご飯)などスペインのここかしこで食の楽しみも満喫した。食や会話や踊りや音楽を楽しみ、お昼寝(シエスタ)も生活習慣に取り入れるスペイン。かつて大航海時代に海外領土獲得競争に先陣を切って世界をリードしていたスペインの現在の姿は、やがて訪れるかもしれないわが国の姿に重なって見えるのは私だけであろうか。