あの日のワンショット「(34)チェコスロバキア プラハ」
大学5年の夏、シベリア鉄道で大陸を横断し、モスクワで2泊した後にたどりついたのが、ここチェコスロバキアの首都プラハだった。プラハの中心には左写真のヴルタヴァ川(モルダウ川)にかかるカレル橋があり、その所々にキリスト教に関連した見事な石像が置かれていた。プラハに数日滞在したが、この橋を私は何度歩いたことか。川の流れをみていると作曲家スメタナの交響詩「わが祖国」の中の1曲「モルダウ」の旋律がバックミュージックのように脳裏をかすめてゆく。
少し小高い丘に聳え立つプラハ城に立つとプラハが一望でき、街のあちらこちらに尖塔が見受けられる。プラハは「百塔の街」とも呼ばれ写真のような塔が本当に多く残っている。プラハの旧市街は世界遺産になっており、「北のローマ」といわれたりもする。街をあてもなく散策するだけも歴史的な建造物にいたるところで出会うことができる。
またビールが安くてとても美味しくて、お昼からよくビールを飲んでいた。また食事も結構おいしいものが多かった思い出がある。特にプラハ市民に人気のある、とある大衆レストラン(ウカリハ だったかな?)で食べたカツレツは思い出の一品。
そして何故かプラハで思い出に残っているが、街角でなんとなく入った教会。誰も人がいないのにパイプオルガンで奏でられる演奏が響き渡っていたのでとても心が落ち着いて、思わず椅子にすわって小一時間友人宛の手紙を書いた。旅の途中に時々こんなことが私にはあります。私の大好きな街、プラハ。同じところには何度も行くのが好きではない私だが、プラハはもう一度訪れてみたい街だ。