あの日のワンショット「(40)USA カリフォルニア ロングビーチ」
クイーンメリーII世号を望む
ホストファミリーのホートン家
射撃場にて
大学1年を終えた春休み、初めて海外旅行にでかけた。
アメリカのカルフォルニアはロサンゼルスの南30キロのところにあるロングビーチという街で約1ヶ月のホームステイプログラムに参加することになった。ロングビーチは人口46万人をかかえる重要な港湾と油田のある工業都市でシーサイドにはヨットハーバーにスーベニアショップやレストランが集まったラグーナ蒲郡を大きくした感じの市民憩いのスポットがあった。
初めての海外体験なので、すべてが新鮮だった。英語の中での生活にはやや疲れもしたが、毎日が楽しかった。ホストファミリーのホートン家のお父さんは航空機関連の会社にお勤めで、既にお孫さんもいて若いおじいちゃんといったところ。お母さんは専業主婦でとても料理が上手だった。
お父さんはイングランド系、お母さんは北欧系でときどき北欧料理を作ってくれた。平日は主にコミュニティーセンターで英会話の勉強をしたが、週末はあちらこちらへホストファミリーが連れて行ってくれた。教会へは何度も礼拝にでかけ、射撃場で実弾を撃ちにつれていってもらったり、ナッツベリーファームという遊園地や、ロス近郊のディズニーランドやら、オプショナルツアーでサンフランシスコやラスベガス・グランドキャニオンに出掛けたりして、あっという間の1ヶ月だった。この滞在で英語がうまくなったとは言えないが、なんとか実際の生活の中で英語を使って生活することができたという自信だけは残った。
この海外体験を皮切りにその後40カ国の国々に自分の足跡を残すことになろうとは、この滞在中には予想だにしなかった。何にせよ、ロングビーチでのホームステイは私の人生にとって、大きなターニングポイントになったことは確かのようだ。