院長の部屋 3号 学会参加記
学会参加記
平成18年6月3日、4日と京都国際会館で行われた第105回日本皮膚科学会総会に参加してきました。
皮膚科学会の年に一度の一番大きな学会で今回は6月2日から4日までの3日間で行われていましたが、土曜日も診療がある私は、土曜日の夜の懇親会からの参加となりました。
学会参加の楽しみの一つに多くの先生方にお会いできることです。これまでにお世話になった指導医や先輩、共に頑張ってきた同僚、そしていつも雑誌や著書で目に触れる偉い先生方などにお会いして、情報交換をしたり親交を深めたりする、とても貴重な場でもあります。
もともと学会に参加する医師はやる気のある医師が多く、学会に顔を見せない医師はどちらかというと勉強不熱心な方が多いように思います。特に大きな学会に遠くから参加してくる医師は、精力的な医師達で、今回もこの学会で出会った医師は元気とやる気に満ちた医師の集まりでした。
私は名古屋市立大学、鹿児島大学、藤田保健衛生大学と3つの大学病院皮膚科に在籍していたため、多くの方々に挨拶回りをするのがならわしで、懇親会ではワイングラス片手にほろ酔いであちらこちらをフラフラと多くの先生方に、挨拶と近況報告と最新情報集めに回りました。年に一度の楽しい総会懇親会でした。
さて翌日の4日(日曜日)は朝から夕方までの教育講演を中心に最新の話題の収集と最新の機器や書籍の展示会に足をのばしました。
蒲郡の誇りであり世界に羽ばたく「ニデック」のブースにはいつも挨拶がてら最新の機器の説明を受けにいってますが、今年は医療用レーザーに加えて肌の状態を分析する機器のデモンストレーションを受けてきました。
モーニングセミナーは「爪白癬」、教育講演は「ヘルペス」「イボ」「水イボ」「美容皮膚科」、ランチョンセミナーは「男性型脱毛」のセッションを聴講してきました。どれも、毎日の診療に役立つ最新情報と総まとめ的な知識を確認してきました。
一般皮膚科診療で手一杯な私は美容皮膚科はほとんど手がけていませんが、現在、皮膚科の中ではとても「美容皮膚科」がトレンディで、多くの皮膚科女医さん中心に、この分野に取り組み始めています。
現在の美容皮膚科では「何を使って」、「何ができて」、「何ができなくて」、「何が問題点か」という知識を得てきました。
本当にここ数年で美容皮膚科の分野が急速に進歩してきているのに驚きました。と同時に、生半可な気持ちでこの分野に取り組むことは私にはできそうもないなーと、あらためて感じて京都を後にしました。